それにしても、最近のコバルトはこう……読むごとに、これコバルトで出してたらほんとうはおもしろく読めるのに気がつかない読者が大量発生しちゃうんじゃないかというか、いやでもコバルト以外で出したら乙女にスルーされちゃうしなとか、部外者が悩むことじゃないだろうという懊悩にとらわれる傾向が高いですね。
わたしが選んで読む本が、そうだ、ということなのかもしれませんが。まあ無理もないです。
主役は、どうせ王族の女性は政略結婚の駒なんだから、嫁ぎ先で権力握って牛耳ってやる! という意気軒昂なお嬢さん。結婚相手は狩猟にしか興味がなさそうな皇太子、政敵は鉄腕宰相メッテルニヒ、恋の相手はナポレオンの遺児……と、そういう設定です。
ふつう、少女小説なら「政略結婚の相手とラヴくなりました。うふっ」という展開が期待されるわけですが、残念ながら、運命の王子様は微妙な立場の美青年だったというお話です。
おもしろかったです。
帝冠の恋
著者名:須賀しのぶ(著)
出版社:集英社
出版年:2008.04
ISBN :9784086011518
本家サイト感想文一覧

これはたまたま雑誌を立ち読みしたときからすごく気になって(前後を読んでない)いました。
発売日に買って、その日のうちに読みました。
私の好みにぴったりでした。買ってよかったです。
わたしも、とてもおもしろく一気読みしました。
確かにこの本は購入の時にちょっと悩みました。
まだコバルト文庫は買っているけど、ここまで少女漫画な挿絵の本は本当に久しぶりに買いましたよ。
でも本当におもしろかったです。
ただどうしてもミュージカルのゾフィーさまの印象が強いので、いろいろ複雑な感想があったりもしました。
(エリーザベトがあんなに美容に熱心だったのは自分にそっくりなおばさまの老け方を見たからだろうか・・・とか)
ミュージカルで印象的な舞踏会のシーンを上手に使っている作品だなぁと思って秋の東宝ミュージカルのチケットがんばろうかという気になりました。
でも、そういう読者はイラストがどんなでも「作家買いします!」という人が多いのでしょうから、結果的に問題ないような気も。
わたしは『エリーザベト』は観ていないので、まっさらの状態で読むことができました。強いていえば、ナポレオンのキャラクターが倉多江美さんの絵柄で浮かんでしまって困ったくらいです。
フランス革命からナポレオンの時代を扱った『静粛に、天才只今勉強中』という漫画が好きだったので、つい。