あ、これは『ケルトの白馬』の翻訳の人じゃないか、と気がついたので、取り寄せてみました。
成功したとはいえない、南極探検隊。氷に包まれて身動きがとれなくなり、船は氷に押しつぶされて沈没。氷塊の上をあるときはさまよい、あるときは留まり……援助の手も届かなかったというのに、探検隊の全員が生還した――その大事件の流れを追う、ドキュメンタリーです。
読んでみたら、思った通り、とてもおもしろかったです。
ものすごくコンパクトにまとめられているので、もっとぎっしり、みっちり書いた本も読みたいなと思わなくもないのですが、それでも、よかったなぁ。
心に残る場面がいくつもありました。人が集団として動くことの意味、それぞれの役割を果たすことの重要さ、待つしかない状況における焦燥感と閉塞感がいかに人を押しつぶすか、その難局を乗り越えたシャクルトンや腹心の部下たちの精神的な強さ。
そして、奇跡は起こった
著者名:ジェニファー・アームストロング(著)
灰島かり(訳)
出版社:評論社
出版年:2000.09
ISBN :9784566052673
