第二巻は日本における漢字の受容について。世界の文字全体を見渡すところから説き起こし、「漢字文化圏」を設定してその中でも東端の海上に浮かぶ日本を孤立した実験室と定義。カッコイイ!(なぜ?)
とにかくおもしろいので、興味があるかたは是非現物をお読みください。
なんで「かな」が「ひらがな」「かたかな」の二系統あるかなんて、そもそも考えたこともなかったし! というレベルの人間にとっては、たいへんに刺激的な読みものでした。
一巻を読んだときも感じたんですけど、なんだか「志」が感じられる本、といいたくなる本です。ただ、その「志」ってなによ? と問われると、ちょっとわかりません……みたいな気弱な返事しかできないので、あまり大声ではいえないのですが。うーん。「志」ってなんだろう?
かなり余談になりますが、以前、西郷信綱氏の『日本の古代語を探る』の感想で、素晴らしい解説を書かれているけどこの人はどなた? と首をひねっていた龍澤武氏は、現在は東アジア出版人会議の方でご活躍中とか。サイトの記事をいろいろ読ませていただいたのですが、ここでも「志」という言葉に何度も出会って、うーん……「志」ってなんだろう? と考えこむことになりました。
わかるような気はするのだけど、よし完全に理解した、見切った! とは思えないのです。
こんなに「志」という言葉を素直に使えず、ひっかかってしまうのはなぜだろう……とちょっと考えてしまったのですが、たぶん拙作について、別々の人から、別々の機会に「志を感じる」と評されたことがあるからじゃないかな、と気かつきました。
わたしが『日本語の歴史』を読んで感動(「志」という言葉に対しては、こう感じるのです)するのと同じようななにかを、自作が誰かの心にもたらすのか? と思うと、やっぱりよくわかりません。
まあ、語義は一語一定義じゃないし、人によって含ませるニュアンスが違うから、あんまり考えすぎない方がいいのかな、と思いますが。
……ほんとにすごい余談だった! とにかく『日本語の歴史』は名著ですよ!
日本語の歴史 2
著者名:亀井孝(編集)
出版社:平凡社
出版年:2007.01
ISBN :9784582766011
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