2008年02月19日

読了メモ:スティング

 刊行されてすぐ買ったものの、なんだかとっつきづらくてずっと積んであった本。ザ・ポリス再結成来日ツアーには行けなかったので、かわりに本でも読もうかな、と手にとってみました。

 ハードカバーなのですが、これは文庫にはなかなか落ちないだろうなあ、いま買っておかないとまずいな、と思って買ったんですよね。なのに積んでしまうなんて、もったいない>自分

 導入部はやはり読みづらいのですが――秘跡体験というか、あやしい宗教がらみのドラッグでのバッド・トリップから、無意識に抱えこんできた個人的な過去に踏みこんでいく……という体裁です。凝っているし、描写もおもしろいんだけど、わたしには入りづらかったです――二章以降は経時順で個人史が語られるのですが、ぐいぐいひきこまれて読んでしまいました。
 当時の音楽シーンに詳しい人であれば、もっとおもしろいと思います。錚々たる(推測。わたしは詳しくないから!)名前が並んでいるので。

 スティングが両親の不和に傷つき、悩み、自分は絶対にこんな風にはならない! と決意するのを読みながら、ファンとしては「でもこの人たしか離婚して再婚してたよな」って知識があるし、本文にもそうほのめかされているので、まるで歴史小説を読んでいるようですよね。未来はすでに動かしがたい事実として規定されているのだから。
 最初の奥さんのことは非常に魅力的に描かれているんだけど、彼女のどこかが駄目だった、といった記述はないので(まあご本人に配慮したら書けないという事情はありそうだけど)、本の流れでいくと、「家庭」というものからつねに逃れようとする性質が刻みこまれていたために、そうなった、ように読めてしまうんだよなー。

 しかし、教育実習中&教職についていた時期のスティングに学んだ子どもたちが、実際、どこかにいるのね! と思うと羨ましい。だってスティングが『ホビット』朗読したっていうんですよ! 『エリダー』とか! しかも音楽の授業は弾き語りだの合奏だのって……悶絶するわ。そんな学校あったら行かせてください。
スティング

著者名:スティング(著)
東本貢司(訳)
出版社:PHP研究所
出版年:2005.01
ISBN :9784569640624

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posted by うさぎ屋 at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の本
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