2008年02月13日

読了メモ:オペラ・アウローラ

 あちこちで感想文があがる中、いつネタバレを踏むかと戦々恐々……するくらいならさっさと読んじゃえ! と思ったので、読んじゃいました。ファンタジー禁止令はどうしたのでしょうか。知りませんよ、そんなもの。偉いさんにはわからんのです。ファンタジーなんて……ファンタジーなんてッ!

 いや自分でもなにを書いているかわからなくなりつつありますが、よかったです。
 死と再生はファンタジーがうまく扱えるネタの最たるものではないかと思います。それが個人にとどまらず、世界それ自体とつながるパターンが、実はわりと王道なんじゃないかなと。少なくともわたしの中で。
 十数年前、望ましいファンタジーのひとつの姿として
「世界の痛みとその癒し」
 である、と書いたことがあるのですが、この物語はまさにそれを体現したかのようなシリーズでした。

 シリーズ開巻から一巻、二巻あたりまでは著者のデビュー作ということもあり、少々筆がすべってるかなぁと感じる部分もありましたが、通して読んでいくと、それがまた逆に物語世界に次第に奥行きが生まれ、実体が感じられるような効果を生んでいたかも、とも思います。

 キャラクターの魅力だけでも、じゅうぶん読ませます。漫才道中っぷりは、半端ないです。
 だから、セールス的にも問題ないんじゃないかなーと大人のわたしは思ったりするわけですが、逆にこういうタイプの小説って、和製の、ライトノベルの、ファンタジーには興味がないという人には、まったく読まれなかったりするわけです……それはもったいない。
 ファンタジー好きには、ぜひお読みいただきたいシリーズです。
オペラ・アウローラ

著者名:栗原ちひろ(著)
出版社:角川書店
出版年:2008.01
ISBN :9784044514082

本家サイト感想文一覧 63870 栗原ちひろ
posted by うさぎ屋 at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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