2008年02月11日

読了メモ:狡猾なる死神よ

 というわけで、先に『狡猾なる死神よ』の方を読んでしまいました。だってマキリップもったいなくて……。

 さて、趣味っぽい? と思った『狡猾なる死神よ』、予想に違わずわたしの嗜好にバッチリでした。舞台はアメリカ。美術史家のヒロインが遭遇した奇妙な墓、おどろくほど美しく、当時の様式とはあきらかに異なる「舟の中に寝ている娘の死体」の彫刻は、いかなる芸術家の作品なのか? というところからグイグイ興味をひっぱっていくんですが。
 その彫刻が、ラファエル前派風だというんですよ。
 どんな美しい「舟のなかの死んだ乙女」像なのかと想像するだけでわくわくします。
 シャロットの乙女とかキーツとかミレーとかロセッティとかばんばん名前が出てきますので、その筋の人は、とりあえず押さえておいてもいいように思います。

 あと、260ページ過ぎたあたりで、それまでの期待値を200%ほど上回る胸キュン(当社比)シーンがあり、びびりました。うっは、サスペンスとロマンスは相性がよいとは知っていましたが、かなり油断していたので、やられました。
 以下ネタバレにつき感想が書けません!

 これは著者のデビュー作で、そのままシリーズ化されているようです。デビュー作でこれだけ書けてたら、いうことないですね。
狡猾なる死神よ

著者名:サラ・スチュアート・テイラー(著)
野口百合子(訳)
出版社:東京創元社
出版年:2008.02
ISBN :9784488270049

本家サイト感想文一覧 63870 サラ・スチュアート・テイラー
posted by うさぎ屋 at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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