2008年01月18日

読了メモ:中国雑話 中国的思想

『後宮小説』や『墨攻』の酒見賢一氏による、中国に関する人や思想に関係するエッセイ集……といって、いいのかな。
 もとは中国語会話のテキストに連載されていた文章のようです。

 冒頭の劉備から仙人、関羽、孫子のあたりまで、「あ〜そうそう、あるある」と、うなずきながら読んでしまった自分にちょっとビックリです。いつの間にそんな中国ヲタになっていたんでしょうか……。
 もちろん「あるある」とうなずきながら読めるのと、自分でこういう文章が書けるかどうかは別問題。しかも後半ははっきり守備範囲外だし(それでちょっと安心したような残念なような……複雑な気分ですが)。

 とにかく読みやすい。読ませる。そんな筆の運びこそが、本書の特徴でしょう。けっこうめんどくさいことを説明していると思うのに、読めてしまうんですよねぇ……。拳法での立ちかたの説明など、いざ自分で描写しようと思ったらどんなに面倒くさいことかと。でも、それがするりと書かれている。

 とてもおもしろかったです。
中国雑話中国的思想

著者名:酒見賢一(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2007.10
ISBN :9784166605965

本家サイト感想文一覧 63870 酒見賢一
posted by うさぎ屋 at 20:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 歴史
この記事へのコメント
はじめまして。
中国拳法の達人たちの逸話が面白かったですね。
彼らの存在は仙人と変わらなく思えます。
Posted by 森山樹 at 2008年01月21日 19:46
 はじめまして。コメントありがとうございます。
 武術の達人たちの逸話、面白かったですね。とても近現代の話とは思えない奇想天外さを、著者の飄々としたユーモアを感じさせる語り口でさらさらと文字にされる、そのバランスがまた良かったと思います。
Posted by うさぎ屋 at 2008年01月21日 20:20
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