巡回している読書系ブログで、それはもうほんとうによく見かける作品なので、読んでみようかなと思ったのです。
届いてすぐにぱっと読みはじめたのですが、うわ……っと、馬が死んだところで挫折しました。なんだろうなぁ、最近なんでこんなに心が弱くなっとるんでしょうか。我ながら謎ですが、人間が化かしあい裏切りあうのはともかく、馬は幸せでいてほしいかった。
せっかく買ったので、年が明けてから読みましたが、やっぱり馬の衝撃が抜けず、主人公を好きになれませんでした。お話の展開は、すごく「うまい!」と思うんですけど。馬の死も、キャラクターを印象づける効果的な導入部だと思います。
ただ、「好き/嫌い」と「うまい/へた」の評価軸はまったく別のものなので(少なくともわたしの中では)、うーん、これはつらい。先は気になるんですが。
物語は、少し昔の英国貴族の爛れたご家庭を舞台に、自分より爵位の低い男(既婚)の家に入り浸った(つまり妾)あげく、子どもを遺して死んでしまった貴族の令嬢が、なぜ死んだのか……を、その遺児が探っていくという内容です。
かなり重たい展開で、きれいごとが許されない世界ですが、読ませます。
アンダーザローズ 1
著者名:船戸明里(著)
出版社:幻冬舎
出版年:2003.10
ISBN :9784344803169
