2007年12月17日

読了メモ:古時計の秘密〈ナンシー・ドルー ミステリ〉

 先日二巻が出たナンシー・ドルーです。世界的少女探偵のシリーズ、せっかく手元にあるのだから、読んでおきたいじゃないですか……最近の自分の読書スピードには絶望を感じておりますが、まあ一冊ならなんとか。

 というわけで、読みました。
 冒頭の一文からもうびっくりです。
 明るく元気な十八歳の少女、ナンシー・ドルーは、真新しいダークブルーのコンバーチブルのハンドルを握り、郊外の道を走っていた。

 なんという効率的な! いきなり、読者は主人公が「明るく元気な十八歳の少女」であるとわかる仕掛けです。わかりやすい!

 全編すべてこんな感じなのですが、この直接話法でドンドンドーン! な文体には「わかりやすい」「説明が短い」「すぐに話の核心に入る」以外にもメリットがあることに、気づかされます。
 古びないんですよ。
 あきらかに、あーだこーだこまかい描写がないせいでしょう。実はこの作品は、1930年のものだというのに、無理無理、ついていけないわという古さはありません。

 ものすごくびっくりしました。
 おそらく訳者のかたも訳語に気をつかっておいでなのでしょうが、それにしても、おどろきです。

 さくさくっと読めて、ぱぱぱぱぱーっと解決してスッキリ爽快! になれる本です。安定してこのレベルなら、「ちょっと気散じにナンシーを読もうかしら」と思えるのではないでしょうか。
古時計の秘密

著者名:キャロリン・キーン(著)
渡辺庸子(訳)
出版社:東京創元社
出版年:2007.11
ISBN :9784488250034
posted by うさぎ屋 at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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