これも、いい本です。楔形文字に興味があるなら、読んでおいてまず損はないと思います。
もちろん、これ一冊で急に楔形文字のタブレットが読めるようになる、というような本ではありませんが(そんな都合のよい本は、この世にそもそも存在しないでしょう。複数の言語の表記にもちいられた文字ですしね)、種々の言語が楔形文字でしるされていくにあたっての歴史的な流れや、解読の歴史はもとより、タブレットの真贋の見分けかたの話まで載っていて、とてもおもしろかったです。
わたしはディンギル(神をあらわす限定詞)だけはわかるので、楔形文字とその解読された文章が載っているページで、ディンギルを発見するたびに「わーディンギルだ」と喜んでおりました。……単純だ〜。
ディンギルは「米」みたいな字です。つまり、四つの「楔」がまじわった形で、楔の頭(ひらたい方)は上と左に来ます。
大英博物館双書失われた文字を読む 1
著者名:クリストファー・ウォーカー(著)
大城光正(訳)
出版社:学芸書林
出版年:1995.11
ISBN :9784875170112
本家サイト感想文
