スゴイからみんな読め。
って感じでごわした。
舞台は、なんとなく中世くらいかな? の架空の国。その国――鎖の国では、「鎖衣」たちが人々の心を支えています。倫理、道徳、罪悪、刑罰の法を鎖にたとえ、その鎖を実際に身にまとうことで「鎖」を体現しているのが「鎖衣」ということ。宗教なんだけど神はおらず、むしろ哲学という感じ?
主人公のカドルトは、そうした鎖衣の中でもウジウジと「自分は生きている資格がない」的な悩みかたをするタイプで(だからこういうウジウジが駄目な人は、ひょっとすると作品全体が苦手かなという危惧はあります)、しかし日々スラムの住民たちに教えをたれ、ひょっとするとかれらの心を救っている人物。そのカドルトを見守る位置に、スラム出身の鎖騎士輔ラダンがいて、単純明快かつ前向きに引っ張ってくれたり救ってくれたり。
まあ、これだけでもいいんですが後半が。鎖の教えとはまったく違う宗教を奉じる水の国の民の神巫との出会いと対話が!
この漫画家さんは、カルチャー・ギャップを描かせたら凄い!
いやもう素直に感嘆しました。素晴らしい。
やっぱり、
スゴイからみんな読め。
これしかないっす。押忍!
鎖衣カドルト
著者名:吟鳥子(著)
出版社:新書館
出版年:2007.10
ISBN :9784403618833

>スゴイからみんな読め。
妹尾さんが…二回も言うから…、買っちゃったじゃないですかー!(責任転嫁)
積んでる本いっぱいあるのに!
架カル空ノ音の二巻まだ買ってないのにー!
「一人の王〜」のときもそうでしたが、なにか言葉にしづらい感動がじわじわとこみ上げる作品でした。
主人公二人はもちろんですが、スイズル卿が好きです。
お気に召したようで、なによりです。スイズル卿、いいですね。渋いですわ〜。
……でも、マンガ以外の媒体ではやらせてもらえない、という気も…………(^_^;)
漫画だと、台詞やエピソードで直接的に語る以外に、絵、という視覚的な効果でいろいろと情報をぶちこめますが、小説だとすべて文章にしなければならないですし。
すごく筆力のある人なら、できるかもしれませんが……でも文化差のこまかいところを詰めるときに「そんなのは読者はどうでもいいんだから、美形同士のイチャイチャをもっと!」とかいわれそうです。
ああイヤなこと想像しちゃったなぁ。笑えないです。