著者の説によれば、八幡神とは大陸、新羅から渡来した人々が奉じていた神で、仏教(ことに弥勒寺)の影響が強く、神仏習合を進めようとする朝廷・豪族のニーズに合致。鎮護国家の任を担い、神社と寺院の融合した姿を現出せしめ、全国に広まった……ものの、明治の廃仏毀釈のせいで今に残る八幡宮には、当時の「寺」の面影はない、という感じですか。ものすごく、ざっとまとめただけですが。
かなり興味深く読めました。今まであまり知らなかったことが多いので、おもしろかったです。
ただ、どの神様(を信仰する集団)だって鎮護国家の神となり、朝廷と直結の関係になりたかったと思うのに、八幡神がなぜそこまで成功したのか、には少し疑問が残るかな。他の神との比較がないので、しかたないのですけど。
それと、元寇が大きな影響を与えたに違いないという指摘をした、博物館の展示と図録をほめているのに、それについての説明がほとんどないのも、ちょっと残念でした。ものを知っている人であれば「元寇が影響を与えた」だけ見て、ああなるほど! と納得できるということなんだろうな、と、あとで思いましたけど。
読んでいたときは、えーなんでー、なんで説明ないの! と。
八幡神と神仏習合
著者名:逵日出典(著)
出版社:講談社
出版年:2007.08
ISBN :9784062879040
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