なにが現実なのかわからなくなっていく凄まじい(しかし、さりげない)筆運びがすごいんですけど、同時に、狂っているのは誰なのか、ということも考えさせられます。
もちろん、メリキャットは狂ってるんだけど、それは世間常識からズレている、あるいは18歳のくせに12歳いやそれ未満? くらいの世界観で暮らしていることが問題なだけで、彼女の視点でみたら周りの方がずっと狂っているのかもしれません。コンスタンスのものすごい流されっぷりも、彼女がどこまで認識して、なにを考えてこういう暮らしをつづけているのかを考えると、おそろしいなぁ……。
最近なんかこんな感じにイヤ〜な話を読んだなと思ったら、ミッチ・カリンの『タイドランド』でした(
ずっとお城で暮らしてる
著者名:シャーリイ・ジャクスン(著)
市田泉(訳)
出版社:東京創元社
出版年:2007.08
ISBN :9784488583026

そうしたら、あ、読まれたんだ!って思って
嬉しく(?)なりまして(^^ゞ
私はメリキャットとコンスタンスより、
周りを取り囲む人たちがひたすら怖かったんです
よねぇ。
あの二人は二人の世界にいれば幸せだろうので、
余計な口出ししないで放っておいてあげてよ!
なんて目で読んでしまいました。
うさぎ屋さんと同じく私も元気のないときに
読んでしまったんですけど、
なんとかこの陰鬱な世界に呑みこまれずに
すんだのでホッとしてます(^_^;)
(どころか、また読み返してしまいそう…)
そうなんです、やっと読んだんですよ〜。
わたしも「そっとしておいてくれれば、それなりに幸せに平和に暮らしてるのに!」と思いながら読みました。
とくに、従兄が鬱陶しくて邪悪で俗物でどうにもこうにも。
さんぽさんの、世界に呑みこまれずにすんでホッとしたというご感想を拝見して、むかーし(七年前だ!)知り合いがホラーについていっていたことを思いだしました。
>ホラーは読後、後ろ向きに勇気づけられるものって感じがします。「怖かった。いやだった。それに比べてとりあえず現実の自分は生きてる。ここまで怖くも、いやでもない。ああ、よかった」みたいな。
http://usagiya.cside2.com/notes/rnote.php?u=books/interview/onisi_04.htm
このとき、この定義を聞いてすごく感心したんだけど、すっかり現実に応用するのを忘れてました……。
むしろ元気がないときにこそ、自分を元気づけるために「嫌〜な」話を読んでいいのかも?