と、つくづく感心しながら読み終えました、スプリンガルド。
バネ足ジャックを中心モチーフに、ヴィクトリア朝英国を舞台に展開する人情もので捕り物劇です。
その筋(つまりヴィクトリア朝英国とかロンドンとか吸血鬼とか切り裂きジャックとかもろもろ)の専門家である仁賀克雄さんの解説が入っていて、二度おいしい一冊。
視点の演出がちょっとおもしろいけど、なんかひっかかるなと思っていたら、そうか! そうきますか! ていうか「ひっかかる」まで思ったんなら予測しようよ自分! なんかくやしい!
黒博物館スプリンガルド
著者名:藤田和日郎(著)
出版社:講談社
出版年:2007.09
ISBN :9784063726305

ヴィクトリア朝物、ということで手を出しましたが、
予想外に乙女心(自称)をも満足させてくれる一品でした。
装丁もすごいですね。ざらざらした紙質と金箔押しがなんともいえません。
>視点の演出がちょっとおもしろいけど、なんかひっかかるなと思っていたら、そうか! そうきますか!
>ていうか「ひっかかる」まで思ったんなら予測しようよ自分! なんかくやしい!
この文を読み返すまで気づきませんでした(笑)。
なんで窓の外にいるのかなーとか思ってた私はアホです、はい。
藤田さんは、安定して面白いですが、大長編が多いので、気軽には読みはじめづらい作家さんでもあるんですよね。
『黒博物館〜』の他にも、『邪眼は月輪に飛ぶ』は一巻完結の作品なので、機会があったら是非お読みください。実は、かなりのロマンス成分を含みます。