一大ロマンスらしいと聞き込んで入手した一冊なのです。
読んでみますと、結局、たしかに一大ロマンスではありました! 手ひどい失恋――というか、なんというか。ああ、この冒頭のヒロインが置かれている情況が、いまひとつ「自業自得じゃないの?」感が強くて、感情移入しづらいのは、マイナス・ポイントかなぁ――をしたヒロインの前に、ニコラス伯爵を名のる男が突然あらわれて、という話。なんとヒロインは彼の墓の前で泣きくずれたせいで、死ぬ直前のこの伯爵様を現代に召喚してしまったらしいのです。
どうも陰謀にはめられたらしき伯爵を救うため、現代で調査を開始する二人のあいだには、なんとなくロマンスらしきものが生まれて……という展開です。
ロマンスとしては素晴らしかったです。
ただ、ですね……。タイムトラベルに、ほんっとーになんの理由づけも説明も解明もないので、わたしの中に住み着いている小鬼が「ねえなんで?」「ねえどうして?」「ねえどうしてなの?」とうるさくてたまらず。
この小鬼がどっかに行かない限り、心の底から楽しめないものが多過ぎる! と思ったことでした。うぬぅ。ニコラス伯爵はかっこいいんだけどな〜。
時のかなたの恋人
著者名:ジュード・デヴロー(著)
幾野宏(訳)
出版社:新潮社
出版年:1995.12
ISBN :9784102476017
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