スゴイからみんな読め。
……くらいの勢いで。今回は、滅びに瀕していると見える「鳥人族」が、如何にして前回の「破滅の日」を生き延びたか、という話が語られます。
過去の話で、もう動かしようのない結末が見えていると読者は(そしてその場面での聞き手である、人間のジャックも)わかっているのに、いえ、だからこそ、必死に未来を探しあてようとする若き日のケイヴやリヴァー、ベアの姿がせつない。かれらを導く立場だった大人たちの姿が、痛々しい。
そして、とてつもなく凛々しい。
相変わらず、不幸な未来が待ち受けていそうで怖いとは思う惰弱な読者なのですが、鳥人族の文化がきっちり描かれている点も素晴らしいし、ネームの文章も美しいです。言葉の選択に気をつかっておられるな、と感じる部分が多々あります。
堪能いたしました。おとなしく三巻を待ちたいと思います。
架カル空ノ音 2
著者名:吟鳥子(著)
出版社:エンターブレイン
出版年:2007.09
ISBN :9784757736962
