きっかけは、NHK教育で放映している『地球ドラマチック』という番組でした。世界のすぐれたドキュメンタリー映像をチョイスして……というプログラムで、前にも話題にのせたことがあると思いますが、面白いものが多いです。
で、この2006年7月放送の『戦場の伝書バト 〜知られざる情報戦〜』について、おもしろかったー、と話していたらば、知人に本書の存在を教えられました。
おぅ、それもおもしろそう! と買って積んであったわけです。まぁいつものことですが。
本書は伝書鳩の日本での受容と発展、その仕事の変遷を語っています。コンパクトによくまとまっていると思います。
最近の伝書鳩事情について、庶民であるわたしはサッパリなのですが、実は家の近所になんだかレース鳩好きさんが集まる場所があるような気がするのですよ。たまに、日曜の夕方から夜くらいの時間帯に、その建物のシャッターが開いていて、籠が道路にまで山と積まれているのを目撃することがあるのです。
籠の中身は鳩。暗くなっているのでよく見えませんが、たぶん鳩。男性が何人か出入りしていたり。
壁には「必勝! ※※大会」と書いた紙が貼ってあったような気もします。
ふだんは、ひっそりとした建物で、表札も看板も出ていません。謎です。
ま、謎は謎のまま、勝手にあれこれ妄想するのがまた楽しかったりするのですが。
それはそれとして、ちょっとせつなかった話。イギリス制作のその番組でも、そして本書でも語られていることですが、よく働く鳩ほどより困難な任務を与えられ、早死にすることになる……とのことです。
戦時中には鳩も勲章をもらったりしたようですが、そんなものいらないだろうなぁ、鳩は……。
伝書鳩
著者名:黒岩比佐子(著)
出版社:文藝春秋
出版年:2000.12
ISBN :9784166601424
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