2007年07月30日

読了メモ:驚異の発明家の形見函(下)

 ちびちび読めばいいや、と思っていたにもかかわらず、下巻は一気読みでした。勢いついたので、ディテールを読み逃してしまっているかもしれません。もったいない。

 そう、「もったいない」と思えるほど、ディテールに凝った作品です。なんとなくどこかで聞き覚え(読み覚え?)があるな、という名称が、さらっと出てきては消えていきます。周到にリサーチし尽くして書いたんだろうなあ、と思わされる、そのさりげない情報量こそが、本書の魅力の根幹をなしているのだろうな、と思いました。
 あるいは、そうやってさらりと見えたものから、どこまでを知り、考えることができるか。
 それこそが、形見函の世界です。

 戯画的なキャラクターの描きぶりになにか覚えがあるなと思っていたのですが、解説を読んで、ああそうか、と思いました。ディケンズだ!
驚異の発明家の形見函 下

著者名:アレン・カーズワイル(著)
大島豊(訳)
出版社:東京創元社
出版年:2007.06
ISBN :9784488519032

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posted by うさぎ屋 at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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