書けば書くほど嘘っぽいですが、ほんとうなんですよぅ……。
晏子は斉の宰相「晏嬰」のことですが、宮城谷作品のほとんどがそうであるように、物語はその父の代から書き起こされています。父親は晏弱。
きっと、著者は「遡行型」の作家なのだと思います。まずコレとコレとコレという要素がみえる、そうならしめたのはなんだったのか、という風に過去へ原因を求めていくうちに人物が、物語ができあがってしまうのではないかと。
かつて、O・S・カードの解説に書きましたが、そういうタイプじゃないかなと思わされる作家は確実にいます。
逆に、今ある要素から「その後」を考える方が自然な心の流れとしてあるんだろうな、と思わされる作家さんもいますから、これも個性ですよね。
ただ、遡るにしてもその後を考えるにしても、時間的な流れという奥行きが作品世界に与えられるのは非常に重要なことだと思います。
いろいろ読みあさったので、中国古代という世界に自分なりのひとつの流れのようなものが見えてきたのも、ちょっとおもしろい体験でした。ひょっとして宮城谷さんは「斉」がお好きなのかも、と今までに読んだものを思い返して考えてみたり。
文庫版では全四巻なので、残り半分です。
この二冊は昨日のうちに読み終えていたのですが、またブログに書く前に日付が変わってしまいました。とほほ。
晏子 第1巻
著者名:宮城谷昌光(著)
出版社:新潮社
出版年:1997.08
ISBN :9784101444215晏子 第2巻
著者名:宮城谷昌光(著)
出版社:新潮社
出版年:1997.08
ISBN :9784101444222
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