おもしろいのは、おもしろいのです。興味深いのですが、ふつうは眠いときにさくさく読めるような本ではないのです。たぶん、ちゃんと目が覚めていてもさくさくは読めません。読んでいるよりも、いま読んだことについて考えを巡らせている時間の方が長くなるので、寝転がって読めば、しぜんと眠くなるはずです……今朝は駄目でしたが。
これは四十年以上前の本(わたしが生まれる前ですよ!)の復刊ですが、「日本語」という言語の歴史を多面的にとらえた意欲的な著作だというふれこみで、どれどれ、と買ってみたわけです。こうやって「どれどれ」と買うから家中本だらけになってしまうのですが、まぁいいですよ。ねぇ?
この第一巻は、日本語の成立から語り起こしているため――日本語とはなにかに留まらず、日本人とはなにか、という問題についてもきちんとふれています――言語学というより、なにか我々がいる現在に至る「当たり前過ぎてふだんは意識されていない」無数の事象への気づきだらけの本、という感じです。
仕事とは関係のない本を読んでいたつもりだったのですが、なんと最後の方には『魏志倭人伝』をとりあげて「記録された最古の日本語」についての考察をめぐらす部分もあり……結局、仕事から離れられないなぁと苦笑してしまいました。
説明するまでもない気もしますが、『魏志倭人伝』の「魏」は、「魏・呉・蜀」の三国時代のあの「魏」です。歴史書「三国志」(いわゆる正史)の中でも、「魏」の歴史を取り扱った「魏志」の中に立っている伝のひとつとして「倭人伝」があるわけですね。
日本語の歴史 1
著者名:亀井孝(編集)
出版社:平凡社
出版年:2006.11
ISBN :9784582765953
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