2007年05月05日

読了メモ:三国志 正史と小説の狭間

 フィクションの三国志で流通している「よくある逸話」は歴史書には記録されていませんよという指摘をまじえながら、史書にあらわされた三国志の事象のたしからしさを考察していった、一冊。
 三国時代の歴史的な展開がコンパクトにまとまっているとはいえ、入門書というにはちょっと濃いかな。
 フィクションから入っていろいろ読んだりゲームをプレイしたりした(だから登場人物の名前や、よくあるエピソードなんかは頭に入っている)けど、史書ではどうなってるの? と思った人向けの本、なのかもしれません。
 こうやって考察していくんだなという「考えかた」も見えて、おもしろかったです。

 惜しいなぁと思うのは、フィクション側を「小説では」と大雑把にくくって論じてしまう部分。「正史と小説の狭間」という副題からすると、これは粗略に過ぎるのではないでしょうか。
 せめて、多くのフィクションの素材となっているのは『三国志演義』なので、以降は演義と正史を対比させて論ずると前置きして、「演義では〜」と論じるべきだったんじゃないかと愚考する次第。
三国志

著者名:満田剛(著)
出版社:白帝社
出版年:2006.02
ISBN :9784891747862

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posted by うさぎ屋 at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史
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