2007年04月30日

邪眼は月輪に飛ぶ

 おや、なんか新刊だ新刊だ、とレジ前で手に取ってそのまんま購入。
 あーもーなんでこの漫画家さんはこうストーリー作りがうまいですかね! 隙ナシ!

 猟師が立ち向かった邪眼のフクロウ。それは「見る者」をすべて殺してしまう――化け物に、「見られた」ら、オシマイ。勝負終了。そのフクロウの邪視を、一瞬、散らすことができるのは巫女。猟師のために巫女は邪気を散らし、しかしそのために自身は命を落とし……そして猟師はフクロウに手傷を負わせたものの、とどめまでは刺せなかった、というのが物語の発端。
 異能のフクロウは攫われて、実験台にされようとしていたのですが、それが逃げだして、東京は壊滅状態。対応しようとした自衛隊は指揮系統をフクロウに「見られて」ぐちゃぐちゃ。なにしろフクロウの視線が公共の電波に乗っちゃったんですねぇ。ひどい。
 で、その無敵かと思われるフクロウを追いつめたことがあるという猟師のもとへ、知らせが行って……という話になります。

 一冊で完結しているので、藤田和日郎って漫画家は評判いいけど、どの話も長いからなぁ……なんて思ってた人が、手に取るきっかけになるのでは? と思います。
邪眼は月輪に飛ぶ

著者名:藤田和日郎(著)
出版社:小学館
出版年:2007.04
ISBN :9784091811974
posted by うさぎ屋 at 21:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画
この記事へのコメント
勧めていただいたのでランドリ新刊と一緒にgetしました〜。
うーん、凄怖い。そして切ない…。
藤田さんの漫画はスプリンガルドとこれしか読んでいませんが、
主人公たちがみんな強面の裏に切なさを隠しているような印象がありますね。
最悪の化物のはずのフクロウも、唯一執着したのがアレっていうのがなんとも…。こういう話弱いんですよ。
いい本を勧めて下さって、ありがとうございました〜。
Posted by 美澄 at 2007年11月25日 19:55
 お気に召したようで、なによりです。

 そうですね、藤田作品のキャラクターは、みんな背中に哀愁がただよいそうなのをグイッと笑ってこらえているというか、背負っているものを見せない強さがあるんだけど、でもたしかに「なにか背負ってる」……というか。
 説明になってるんだかなってないんだか、という感じですが、そのへんの描写がとてもうまい作家さんだと思います。

 ほかは大長編になってしまうので、おすすめしづらいんですけど……『うしおととら』は少年とアヤカシの物語、『からくりサーカス』は少年と……少年となんの物語だろう。こっちは構造がものすごく重層的なので、ひとくちでいいづらいですね。少年の成長もの、であることは確かです。
Posted by うさぎ屋 at 2007年11月25日 21:36
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