主人公は春から中学生になる天才ピッチャー。父の転勤について母の実家に引っ越した先、さっそくランニングに出た先で出会ったのが、同い年のキャッチャー。しかも相手は、主人公が地区大会その他で投げた試合を見ていたといいます。すごいピッチャーだと憧れていたと。
中学に入ったら同じチームでキャッチングできるんだという相手に、主人公は、オレの球が捕れればな、という絶賛オレ様な性格。すごいです。全編これオレ様。なれあい大キライ。孤高の少年です。
その孤高の少年に、やたら面倒見のいいキャッチャー、元はチームを率いて甲子園に行ったこともある「名監督」の祖父、身体が弱くて熱をだしてばかりいる素直で聡明な弟、激務で身体を壊した父、祖父への反発から野球嫌いの母、などなどが絡んでくる人間ドラマ。
野球小説というよりは、人間の話って感じかなぁ、と思いました。
これは若い子に読まれてほしいな。文庫化で大人だけでなくハイティーン、いや二十歳そこそこくらいの人にまで届きやすくなったのは、よいことなのではないでしょうか。
ただし、一冊では完結していないので、つづきも読む覚悟が必要です。
わたしは、ぱっかぱっかとシリーズを読むのをやめる性癖があるので問題ないですが(それもどうなんだと思うけど)、本の置き場に苦慮していらっしゃるかたは、計画的に。つづきが読みたくなります。
そしてたぶん、苦慮するタイプの人は買っちゃうんですよね〜。
バッテリー
著者名:あさのあつこ(著)
出版社:角川書店
出版年:2003.12
ISBN :9784043721016

高橋もなぜか気になっていた(でも避けていたような気がする)上橋菜穂子『精霊の守り人』に手をだしてしまい、あっという間にシリーズを読み続けてしまいました(笑)。いま『天と地の守り人』をよんでいるところです。
偕成社からでている児童文学本流の作品なので、物語のスケールの壮大さに比べて、読む文字の量が少ないなあという印象を受けました。
『守り人』は最初の三冊をハードカバーで買って読んでしまったので、今、つづきをどうするべきか悩んでます……。ハードをぜんぶ処分して文庫で最初から揃えるというのも考えてるんですが、一般的にいって、ハードの方が紙質がいいので長持ちするんですよねー。文庫は劣化しやすい感が。