2007年03月08日

読了メモ:天王船

『黎明に叛くもの』の新書判に収録されていた外伝を、一冊にまとめた文庫版。
 去年(遅い!)、宇月原ブームが個人的に発生したとき、折よく『黎明に叛くもの』が文庫に落ちたのを知った……のはよかったのだが、同時に「文庫版だと、新書版に収録されていた外伝が入ってないよ」という情報も仕入れてしまい、あら困ったわと。
 困ったまま悩んでいたところ(わたしは優柔不断なのですよ)、今度は外伝も文庫版で出たことを【日々雑景】の読了本メモで知り、安心して文庫で二冊とも取り寄せたわけですが、新書四分冊を文庫一冊にするのがあんなに凶悪な仕様を生むとは(以下略)

 てっきり、よほど外伝が長いんだと思ってました! 不覚ッ!
 その長いと思った外伝は、ぜんぶあわせても200ページに満たない量でした。もちろん17行/頁。だよなぁ……19行って!

 いや、内容については「堪能しました!」なのですが……あまりに本編文庫版の仕様が強烈だったので、つい話がそこに戻ります。すみません。

 うまいと思ったのは、小早川をからめた「神器導く」、強烈な印象を残すのはマルコ・ポーロが語り手となる「波山の街」でした。球体関節人形という文字列をみただけで、単純素朴にドキドキしてしまう人形者ですみません。真っ青なグラスアイと長くて豪勢な金髪のウィッグを、うちの人形に買い与えようかと思うほどです。
天王船

著者名:宇月原晴明(著)
出版社:中央公論新社
出版年:2006.11
ISBN :9784122047730
posted by うさぎ屋 at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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