2007年02月21日

読了メモ:はじまりの島

 積んであったので、なにげなく手に取って読み始めたら、最後まで一気でした。
 時は1835年、進化論の提唱者として名を残すダーウィンを乗せた英国海軍の帆船ビーグル号は、ガラパゴス諸島に立ち寄る。そこでかれらが出会ったのは、奇妙な生き物たちと、そして……連続殺人。

 歴史上のトピックに殺人事件で色づけして「why done it」と「who done it」を絡めてあります。うまいなぁ。すぐ結論に飛びつく感情的なワトスン役も、理詰めで一人合点して謎めいたつぶやきを残すホームズ役もいて、なんともパーフェクトに探偵小説。
 翻訳調の文体も、故意でしょうね。

 文明化したフエゴ・インディアンを元の集落に戻すというプロジェクトが、その航海のメインの目的のひとつであったということは、はじめて知りました。そういうトリビア知識もたくさん含まれているので、「お読み得」な感じはします。
はじまりの島

著者名:柳広司(著)
出版社:東京創元社
出版年:2006.09
ISBN :9784488463014
posted by うさぎ屋 at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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