いやぁ、ティモニェンいいなぁ。かわいい! 前向きで、偏りがなくて、バランス感覚にすぐれていて。少女らしいまっすぐさと潔癖さも兼ね備えて、読んでいて心があたたまります。大王ならずとも、彼女を身近に置いて暖をとりたくなるでしょう。ドルテ様といい、ティツン様といい、実は女運最強なんじゃないでしょうか、ソンツェン・ガムポ様。
ちょっと幕切れがあっけないかなぁ、と感じましたが、終盤の展開を踏まえ、いろいろと苦いものを含みつつ先行きを見据えるという感じなので(ネタバレ? だ、大丈夫だよね?)、しかたないですね。
風の王国花陰の鳥
著者名:毛利志生子(著)
出版社:集英社
出版年:2007.02
ISBN :9784086008716
本家サイト感想文リスト
ぇー、ついででナニですが、本家サイト用に書いていた短編(なのか?)は、一応最後まで到達しましたが……とても人前に出せる完成度ではないので、唸っているところです。うーん、困った。あ、本人は書いててすごく楽しかったんですけど。なんも考えないで書くのって、楽しいですね〜。

以下ややネタバレ気味。
さて、今回は恋愛というより兄妹愛の側面が強かったかも、と思いました。毛利さんは暗示的にいろいろ対照させていらっしゃるようで、それを兄妹関係に強く感じました。
この二人は本編の二人より「戦友」「共犯者」的側面が強いのかも。ラストもそんな感じで。大王の女運最強さ加減も、彼の女性に対する接し方(というか、思考法?)に起因しているように思えますし。なかなかコバルトではお目にかかれない男女関係でワクワクします。
個人的にはドルテ様の結婚生活も知りたかったんですが、物語として動かしやすいのはティモニェンの方なんでしょうか。
本編に出てきたあんな人やこんな人の若いころがわかったことも楽しかったです。
ああ、わたしも暖をとりたい…(笑)
そのへんはリジムも近いですけど、リジムよりさらに容赦なく、自分(王位・王国その他の大局的な立場込み)>女性で都合をつけそうな印象がありますね。
それでも彼の信じる道ならば、と納得してくれそうな女性が集まっているわけで、やっぱり女性運最強?
とりあえず、「ティモニェンで暖をとる会」も発足しときましょうか(笑)
しかし、須賀さんの女神伝を読んでも思いますけど、毛利さんも、書き手としては「キャラクター・ノベル」の人ではないんじゃないかなあ、と感じます。
「キャラクター・ノベル」ってなんだというと、えーと、キャラクターの魅力を描くことが第一である小説……? で、ライトノベルのレーベルから発信される小説というのは、そうしたキャラクター・ノベル性が重要なんじゃないかという印象があるのですけど、このへんのシリーズはそれが「第一」ではなく、「第二」か「第三」くらいに置かれていそうな印象が。
でも印象論なので根拠もなにもありません。うーむ。
なんにせよ、続刊が楽しみです。
毛利さんは確かにキャラクター小説の人ではないと私も思います。(他の作品を読んでいないので、言い切ることはできませんが)ライトノベル畑の方としては、珍しいですよね。
で、ティモニェンかわいいですよねー。翠蘭より軽やかで大胆で。雑誌に載った短編を読んだ時から、長編にして欲しいと期待してたんです。期待に違わぬ出来で満足です。ラストは私もあっけないとは思いましたが、ページ数の関係か?本編との兼ね合いか?いろいろとあるんでしょうね。本編は…今後どうなっていくんでしょうか。楽しみですが、怖いです。あんまり早く終わらないでほしいです。
というわけで、私も、「ティモニェンで暖をとる会」に入会させてください。(笑)
ティモニェン、かわいいですよねぇ。
「ティモニェンで暖をとる会」、入会大歓迎ですよ〜。