たしか二十歳前くらい(だったと思うけど、自信なし!)のころ、姉の本棚にあったこの本(ハードカバーだった)を読んで、ペダントリーに満ちたキャラクターたちの会話にすっかりやられました。とくに哲文くんのツンツン具合に!
何回か読み返したほど気に入っていたのですが、続編にはガッカリした(正直に告白すると、作中での哲文くんの扱いの悪さに……。過去に数多の作品のヒロインに向けて「なにヨロメイてんの、アンタには※※様がいるでしょう!」と心で絶叫したのと同様、「アンタには哲文くんがいるでしょう!」とページのこちら側でジタバタしたことしか記憶にありません)ので、その後も一作めだけ読み返していたほど。
それが再刊されたとあっては、手に入れないわけにはいくまいて!
内容は(トリックも犯人も含めて)ほとんど覚えていたわけですが、いま読むと、おばさんの立場がせつないなぁ〜。年代的なものでしょうね。当時は断然ヒロインに感情移入していたのだけど。
文学少女属性がある人には、オススメです。少し昔の萩尾望都氏の漫画の感性がお好きなかたにも、合うんじゃないかな〜。
頭がよくて理屈っぽくて冷淡で冷静な従兄弟に萌える属性がある人にも、オススメ……。
崖の館
著者名:佐々木丸美(著)
出版社:東京創元社
出版年:2006.12
ISBN :9784488467012
