2007年01月25日

テレプシコーラ 10巻(第一部完)

 第一部完。

 なんとも言いがたい展開。なにをコメントしてもネタバレになってしまう〜。うーん。
 一応、若干長めになった感想は、リンク先に書いておきました。

 第二部が開始される時期は決まってるのかな、と思って検索してみたところ、春にはまた連載が始まるようですね。どんな話になるのかなぁ。
舞姫(テレプシコーラ) 10

著者名:山岸凉子(著)
出版社:メディアファクトリー
出版年:2007.01
ISBN :484011661X

 どんな立場の人にも悩みというのはあるもので、そりゃ千花ちゃんくらい「手術、リハビリ」の繰り返しになれば、絶望しても無理はないでしょう。
 なんでも一流になるためには鍛えつづけなければならなくて、彼女は努力をみずから怠るような性格でもなく、しかも、自分がその年齢にしては一流であることに誇りをもっていたのだから、余計に。

 たとえ調子がよくても、周囲の期待に押しつぶされるということはあるわけで……。

 それでふと連想したのが、トリノ五輪で金メダリストとなった荒川静香さんが、なにかのインタビューで述べられていた(と思う。出所明記できないので自信なし)、
「世界選手権で一位をとったとき、もうやめていいよと、誰もいってくれなかった」
 というようなコメントでした。一位をとったから、やめてもいいかと思った。そしたら、次はオリンピックねという展開に……って話の流れだったと思います。

 さらに思いだしたのが、柔道の田村亮子選手が、とんねるずの番組(たしか「食わず嫌い王」の……)に出演したときに、
「もう(柔道を)自分で辞めるとか辞めないとか決められる状況じゃないですから」
 と、いうような主旨の発言をなさっていたこと。

 トップに近づけば近づくほど、支える人の数も多く、逆に支え返す人(ほら、よく「あなたの姿から勇気をもらいました」とか「感動を受けました」とか……支え返されてるわけですよね)の数も多いわけで、その一対多の関係性から生じる「一」の側のメンタルへの負荷は、凄まじい量になっていくんだろうな、としみじみ思いました。

 で、千花ちゃんは「一人で抱えこむ子」タイプだからなぁ、と感じてしまうわけですよ。
 そうした圧力って、うまく逃がしていかないと、やっていけないと思うんです。なのに抱えることばかりうまくなって、ブラックホールのようにどんどん吸い込んで……って作用しちゃうと、周囲もそちらに力を与え、流すことに慣れ切ってしまうから、もうほとんど無意識に期待をかけてしまう。
 期待すること、期待に応えることが当たり前になってしまうわけです。

 調子がいいときも、悪いときもあるのだし、人への期待はほどほどにしたいな、と思うと同時に、応援してくれる人の声で不調を乗り越えたとか、きっかけを貰えたとかいうインタビューも、また別のスポーツ選手の話として聞いたことがあるので……。
 度を越した期待や要求が、「世界に通用する一流」を育てることも、また一面の真理ではあるんだろうなぁ、とも思うわけですよ。

 ほんと、人って「社会的な動物」なんだなぁ、と思います。

 延々考えていたら出発点とはずいぶん違うところに着地したような気もしますが、まあドンマイ自分。いつものことですから。
posted by うさぎ屋 at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画
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