きっかけは、四季さんのこの記事です。
著者はサン・テグジュペリ、いわずと知れた『星の王子様』の作者。
本書は、飛行機の操縦士としての彼自身の体験と、そこから得た洞察を「直接的に」表現した一冊だと思います。これを暗喩に満ちた物語にすると、たぶん『星の王子様』になるのでしょう。そこここに、共通するイメージの源泉を見ましたが、あきらかにこちらが「源」です。純粋な結晶のかがやきを感じます。
いたるところに詩心(あるいは詩神?)を感じてしまうのは、訳が堀口大學だからでしょうか。フランス語で読むなんて芸当はとうていできかねますが、でも、原文も詩的なのだろうなぁ、きっと……。
宮崎駿氏の解説も、非常に興味深かったです。
素晴らしい一冊でした。
人間の土地
著者名:サン・テグジュペリ(著)
堀口大學(訳)
出版社:新潮社
出版年:2006.12
ISBN :4102122028

私の記事がきっかけで読まれただなんて嬉しいです。
これ、本当にいい本ですよね。
読んでも読んでもなかなか先に進まないし、
実際私も読み終えるのにかなり時間がかかりましたが(笑)
逆にそれが、今どきのジェットコースター式の小説の中で
すごく貴重に感じられました。
一言一句を味わうタイプの本もいいなあ、としみじみ…
…と書いてたら、また読み返したくなってきました。
積読本の山が私を待ってるというのにー。
あ、そうだ、「蜘蛛の巣」面白かったようですね。
トレメインは「アイルランド幻想」がとても良かったので
こちらのシリーズも気になってるのですが、
この作品、本当はシリーズ4作目だとどこかで読んだ記憶が…
それでちょっと躊躇ってたんです。
でも、やっぱりこれは読まなくちゃ!
なかなか進まないんですよね、その通りです……ものすごく時間をかけて読みました。
『蜘蛛の巣』は、本国では長編五作目にあたるようですが、おもしろかったです。帯には、来年も同シリーズの翻訳を刊行すると書いてあったので、順調にぜんぶ翻訳されてほしいと思います。
わたしは逆に『アイルランド幻想』が気になっているのですけど、まだ読めていません……。