逆ハーレムものらしい、毎回「引き」で終わるらしい、……という印象だけあちこちでチラ見した感想から得ていて、さて読みはじめてみますと、文章にまずおどろかされました。カタカナ名前のキャラクターが活躍する少女もの異世界ファンタジーとは思えないほど、言葉の選択がこう……安易にカタカナに流れないというか、できるだけ日本語で書こうとしているという姿勢がうかがわれ、へぇ〜、これはこれはと。
物語自体は、特殊な運命を背負わされた少女が、周囲に支えられたり、陥れられたりしながらも進んでいくという感じで、そこに独特の「精霊」や「幻獣」の設定が組みあわさって、うまく構成されていると思います。男女の出生率の不均衡にからめて、女性のみの特殊な力とか、誓約とか、よく練られていると感じました。
で、たしかに「引き」で終わってました……。しまった、大人買いしてくるんだった。
また都会に出たら、つづきを買ってこようと思います。
著者あとがきを読んでみると、カタカナは固有名詞以外に使わないという決意のもとに書かれたのだそうで、なるほど納得。
聞け、我が呼ばいし声
著者名:本宮ことは(著)
出版社:講談社
出版年:2006.06
ISBN :4062558823
以下、蛇足気味。あとがきに、自分の名前が出てきて仰天しました。
つい先日ですね、近刊のプロフィールを書いていて、「うわ、デビューして十五年もたってんの!? うっへ〜」などと思っていたわたしとしては、若い作家さんに影響を与えているかもしれない程度のキャリアを自分が積んでいることを、忘れがちなのですね。正直なところ、知り合った人に「読んだことあるよー」といわれるだけで、ビビります。
プロ意識なさ過ぎ>自分
そのプロフィールの文章がアホっぽくてねぇ……担当者に「アホっぽ過ぎますかね?」とメールで訊いたら「このままで!」と元気のいい返信が即座に来たので、なんともいえない気分になりました。そういうわけで、次のプロフィールはアホっぽいのです。やぁ、だって既刊のタイトルと版元を並べてみたら、ものすごい出版社ジプシーっぷりに泣けたので……文字数稼ぐためにほかのことを書こうとしたら、アホっぽく……。
それは「ぽい」んじゃなくて、ほんとにアホなんちゃうかと。
