後半はそんなに読みづらくなく、さくさく進んだのですが……実は「寝る前に少しずつ」しか読めなかった前半の方が、圧倒的に好きは好きです。眠くなるんだけど、これはダンセイニじゃないと書けないなという内容で、大好きです。預言者連発のあたりとか。
あとは、ペガーナ神話ではないけれども、「王の旅」もいいなぁ。
後半、とくに最後の短編群は、非常にうまくて読ませるし、達者だなぁとは思うんですけど、これはもう「ダンセイニじゃなくても書けるでしょう?」と感じてしまうんですよ……。ファンタジーというよりは、怪談、というか。
ヤン川の続編も、あってもいいけど、なくてもいいんじゃないかなぁ……くらいなので。ヤン川自体は、再収録されていたので再読しましたが、やはり、すごくよかったです。
ただ、ラヴクラフトへとつながる流れというのは、この本ですごくよくわかりました。残酷で、人間のことなど顧みない神々の世界と、ある意味とても身近な怪談、彗星の周期であらわれる幽霊、電離層の幽霊……なるほど、こういったエッセンスを、ラヴクラフトという人物を通して再構成していくと、クトゥルー神話になるんだ! と。
非常に納得。そういう意味では、後半も非常に興味深かったです。
時と神々の物語
著者名:ロード・ダンセイニ(著)
中野善夫(訳)
出版社:河出書房新社
出版年:2005.09
ISBN :4309462545
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