前作は、厳格でちょっと不気味な女先生に対抗して裁縫の技術を学ぶうちに、主人公のレオンが「なぜか」魔法で動く人形を作り上げてしまったというお話でした。過不足なくうまく構成されたお話で、これは子どもが喜ぶだろうなぁと息子に読ませたところ、滅多に小説を通読しない彼が馬鹿ハマりして、続編も「もらったよ」と見せたらすぐ読んでくれました。
で、冒頭につづくわけですが。
今作は、レオンや彼の友人のP.W(ファイヤ・ウィニット)やリリー=マティスも、そして完全無欠のいじめっ子ランプキンも進級したところから始まります。そのお休みのあいだに、当然のごとく、レオンはランプキンを操作する完璧な人形を縫い上げていたのですが、うまく動かない……!? という試行錯誤が上巻では語られます。
前作の怖い先生に変わってかれらを指導するのは、理科の「SPARKS」先生。「PARK」の両側に稲妻を書いた、とレオンが表現する自己紹介シーンといい、スニーカーにポニーテルという恰好といい、白衣の下に着込んだアインシュタインのTシャツといい、「ポテトチップで科学を学ぼう」という授業といい、完璧です。
いやあ、この先生に理科を習ってみたい! と思いました。……まあ、もう小学校に行ける年齢ではないわけですが。
下巻はいよいよ表題の「ポテトチップ選手権」になるのかな。ランプキン潰しの行方も気になります。
レオンとポテトチップ選手権 上
著者名:アレン・カーズワイル(著)
大島豊(訳)
出版社:東京創元社
出版年:2006.09
ISBN :4488019471
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