わたしの中の「ハードSF」の定義は、科学考証がしっかりしているSFのことで、ハード・アクションとかクールとかそういうSFって意味じゃないんですけど……世間的にはもうそういう風には言わないのかな。昔はそうだったと思うのだけど。
以前、同じ著者の『BLAME』を読んだときも「なんかかっこいいけど、ワケわかんない」と途中で降参して脱落してしまったのですが。今回も「かっこいいけどわかんないなー」でした。ストーリーが見えないんです。
若い子(男性)に『BLAME』を勧められたことがあるので、わたしがオバサンだから理解できないだけでストーリーも素晴らしいのか、ストーリーなんて飾りであってアクションさえ素敵ならOKという読者に支持されているのかと考えてみました。が、もちろん結論は出ず。
下巻には、前後編の短編「DIGIMOTAL」が併録されています。こちらは一応、ストーリーラインらしきものを把握できたと思います。悪そうな人のところに、雇われ殺し屋(ちょう強い)があらわれて戦う! みたいな……。
ABARA 上
著者名:弐瓶勉(著)
出版社:集英社
出版年:2006.05
ISBN :4088770889ABARA 下
著者名:弐瓶勉(著)
出版社:集英社
出版年:2006.05
ISBN :4088770897

やはり、科学でなにかを説明しないのは、ハードSFではないでしょう。
まあ、ほら、ジャンル外の人は内容を知らずイメージで用語を弄ぶことがあるので、それでしょう。
ハードコアSF=ハードSFではないところが、外からは謎なのかもしれません。たぶん、外の人から見ると、ハードSFじゃないSFでも十分科学的(すぎる)という意識があるのでしょう。
『トトの世界』に出てくるキャラクターのひとりが校閲を仕事にしている人で、若造キャラの「イマドキ」な日本語にいちいちツッコミを入れずにはおれないのが、おもしろかったです……ということを、思いだしました。