2006年10月09日

読了メモ:ヒトはなぜヒトを食べたか

 副題は「生態人類学から見た文化の起源」、原題は "Cannibals and Kings - The Origins of Clutures" 。たしか、ずーいぶん前にどこかのブログで紹介されていたのを見て、なにげなくアマゾンで注文。その後、そのまま積んであったものです。
 これは面白いですよ、うわー、すごい。今まで読んでいなかったのが残念なくらい面白い。ハードカバーで出てから文庫落ちしてるのに、ぜんぜん知らなかったなぁ……。

 情緒的なものを重んずる人には受け入れがたい内容かもしれませんが、ヒト社会の変転のほとんどすべてが、食糧生産のコストの問題できれいに説明されてしまうという、還元してしまえばかなりシンプルな内容です。

 人は食べねば生きていけない。食糧生産にかかるコストが、その生産様式で得られるベネフィットを上回ると、餓える。生活が改善されると(あるいは子どもを多く育てることで、より多くの食糧を得られるようになると)、人口は増える。増えると食糧生産が追いつかなくなる……。

 いろいろと目から鱗が落ちる感じのクールな論考でした。でもこれ、絶対受け入れないって人もいるだろうなぁ……。
ヒトはなぜヒトを食べたか

著者名:マーヴィン・ハリス(著)
鈴木洋一(訳)
出版社:早川書房
出版年:1997.05
ISBN :4150502102
posted by うさぎ屋 at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の本
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