2006年10月04日

読了メモ:中世フランスの騎士

 前に読んだ『中世ヨーロッパの城の生活』(→長文感想)が、実生活に根ざした――城という動かない「物」を中央に据えて――英国の騎士をめぐる本だったとすれば、こちらは思想と理想と現実をからめて史観を語る、仏国の騎士事情。
 またか! という感じですが、ベルトラン・デュ・ゲクランは何回か登場しますので、『双頭の鷲』ファンなら「お、またこんなところに」と思えること請け合い(笑)
 そうそう、ウルリッヒ・フォン・リヒテンシュタインも出ます。映画『ロック・ユー!』のファンも、おどろけるかと。

 そういった「おお、また会えたね!」という楽しみとは別に、騎士という「身分」の変転ぶりの説明が、とても納得のいく書かれかたをしていて、おもしろかったです。とくにキリスト教と「騎士」の概念についての論は、非常に興味深く読めました。

 ただ、訳文の表記はちょっとどうかと思う部分もありました。ローマ字(つまりアルファベット)で記されている部分がかなりあるのですが、それが「何語」なのか区別がつきません。ラテン語なのか、フランス語なのか……。
中世フランスの騎士

著者名:ジャン・フロリ(著)
新倉俊一(訳)
出版社:白水社
出版年:1998.08
ISBN :4560058067
posted by うさぎ屋 at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史
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