2006年10月02日

読了メモ:はじめてのラテン語

 ラテン語面白いなぁと思ったので、つづけてこの本も買って読んでみました。前に読んだ『ラテン語の世界』(→長文感想)は、通読するための「読みもの」でしたが、こちらは初級文法書といった趣き。それでも、ところどころで示される「脱線」が面白く、そこのところは読み物としても充実していると思います。

 たとえば、カーマニアなら周知のことなのかもしれませんが、「audi」は「audio(聞く)」の命令形。なぜかというと、創業者の名前「Horch」が、ドイツ語で同じく「聞く」の命令形だったからだそうで……それを思いついたのが小学生の息子さんだったというからおどろきです。小学生でラテン語習ってるわけですね。メーカー名や車名にまつわる蘊蓄はもっと載ってますが、興味があるかたは本書でじかにお読みください。

 はじめはちゃんと暗記もしようとしたのですが、この程度の身の入れ方ではちっとも進めないということがわかったので、第一変化名詞の単数形だけ覚えて、ほかはただ勢いにまかせて通読したのみです。理解まではしていません。
 それでも通読しておけば「あ、これはこのへんで説明していたはず……」と拾って読み直しができるので、いいかな、と。

 ちなみに名詞の第一変化を覚えたおかげで、『からくりサーカス』のキー・アイテムである「アクア・ウィタエ(生命の水)」の「ウィタエ」は、「vita(生命、ラテン語では v は基本的に w 発音となります)」の所有格なのでは? と気がつきました。つまり「vitae(生命の)」。「aqua」は水だし、修飾語はラテン語の場合、被修飾語の後ろにつくのが慣例(とはいえ、前後しても問題ない)だそうですから、たぶんそういうことかと。
「aqua vitae」でググると、カタカナで「アクアヴィッテ」「アクアヴィータ」等と出てきますが、ラテン語読みをするなら「アクア・ウィタエ」でしょう。ちなみに意味は「蒸留酒」……。

 書影を見てびっくり、講談社現代新書の装丁が変わる前はこうだったんですねぇ。わたしが買った版は、白、黄色、そして黒文字のシンプルでモダンなものです。
はじめてのラテン語

著者名:大西英文(著)
出版社:講談社
出版年:1997.04
ISBN :4061493531
posted by うさぎ屋 at 21:49| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の本
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