SF作家クラブの名簿に、すでに物故者として載っているそうですので……言及してもいいのでしょう。
知らされたのは、昨夜でした。動揺して、しばらく何も手につかなかったです。
ほんつなのスーパー検索、著者名の欄に「浅羽莢子」と入れると、百冊以上がヒットします。
海外ファンタジーのファンにはお馴染みの名前でしょう。タニス・リーの『闇の公子』、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『九年目の魔法』。ジョナサン・キャロルも、あの切れ味の良い文体が、その魅力の少なからぬ部分を占めていたと思います。
ファンタジーのみならず、SFやミステリの翻訳も手がけておられました。ドロシー・セイヤーズや、アン・マキャフリイ。
体言止めのセンスに憧れて、真似をしようと頑張ってみたことがありました。
とても無理でした。
比類のない文章を書かれるかただった、と思います。
まだ、茫然としています。
『ダークホルムの闇の君』の解説を書いたときに、ご連絡すればよかったと……せめて編集さんに消息をお聞きすればよかったと思い、そんなことをしても意味はないのだと思い、相次いでキャロルの文庫が出たのもひょっとしてと思い、買ったのにまだ積んであるなんてと思い、いや読むのはいつでもできる、そんなことより本にして遺していってくださったことをこそ、ありがたいと感謝しろと思い……。
とりとめもなく、いろいろなことを考えてしまって、止まらない状態です。
2006年09月22日
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浅羽莢子さん、斉藤伯好さん死去
Excerpt: 翻訳家として長年活躍されていた浅羽莢子さんが亡くなられた。友人のブログ「積読山脈造山中」で知ったのだが。SF作家クラブのサイトで名簿を参照してみてほしい。既に物故会員の欄に移されている。お名前でぴんと...
Weblog: なんでも本棚。
Tracked: 2006-09-22 23:21
浅羽莢子さん死去
Excerpt: 積読山脈造山中で知りました。動揺が激しくて本当にもう何と云ってよいものやら……。ダイアナ・ウィン・ジョーンズを読み始めたのも浅羽さんの訳だったからですし、セイヤーズのピーター卿シリーズも浅羽さんの訳じ
Weblog: 日々雑景
Tracked: 2006-09-22 23:45
呆然…また……
Excerpt: さきほどネットで翻訳家の浅羽莢子さんがなくなられたと知りました。SF/FT/ミステリ/児童書、わたしの好きな小説の数々を翻訳されたかたです。この方の翻訳される文章がとても好きでした。この方の訳だからよ
Weblog: ららら♪ の〜てん日記
Tracked: 2006-09-24 17:31
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浅羽莢子さん、斉藤伯好さん死去
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浅羽莢子さん死去
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呆然…また……
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Tracked: 2006-09-24 17:31

もう、いってしまわれたんですねえ。
……何と言ったらいいやら。ご冥福をお祈りします。
直接お会いしたことが何回か……という程度の接点しかありませんけれども、覚えているのは、ものすごく負けず嫌いだからゲームは必ず勝って終わりにする、つまり勝たないと終わりにできないとおっしゃっていたこととか……はじめてお会いしたときはコンベンション会場のお手洗いで、今しかチャンスはないと(なぜか)思いこんで、ファンです! と話しかけたこととか……。
でもやっぱりなによりも、訳文の見事さが印象深いです。ただのファンですよ、わたしだって……。
今読んでいる翻訳ものの日本語がなじまなくて苦しんでいるところなので、より一層残念です。
故人のご冥福をお祈りします。
「毒の神託」ピーター・ディキンスンです。
これは「アラビア語」(しかも普通のアラビア語より堅苦しい言い回し)と、どことも接点のない文法的に特殊な「沼語」を、意訳して英語で書いた、というややこしい設定の文章です。
作者はこれがまた違う言語に翻訳されることは考えていなかったのではないかと、浅羽さんは訳者あと書きで書いています。
この翻訳はすごく難しい仕事だっただろうと思いました。素晴らしい人だったのに、悲しいです。