インド=ヨーロッパ語族の神話に共通してみられる三機能(聖・戦・生産……みたいな感じで考えればいいのかなぁ……)の分析について、広汎な知識をもとに深い考察がおこなわれてますが、意地の悪い見方をすると、最初に結論ありきで、それになにもかもを結びつけようとする感じもありますね。具体的になにがどうとは(読むのに時間がかかり過ぎて忘れちゃったから)いえませんが、若干、釈然としない部分もありました。
忘れたというのはですね。2年くらいかけて、ちびちび読み進めたのですよ。おもしろくないわけじゃないんですけど、わかんないよぅ、という部分も多々ありました。つまり、著者と「広汎な知識」をともにしていないので、神名だの神話のエピソードだの、よくわからないままに、それについての分析を語られてしまうわけですよ。いちいち説明されていないので。ちゃんと学ぶなら、自分で調べないといけないのです。
去年から今年初頭、古代オリエント神話関係をいろいろあさってからこの本に戻ったら、ずいぶん読みやすくなっていたので「おお!」と思い、『ラテン語の世界』を読んでからこの本に戻ったら、終盤がなぜか妙にとっつきやすくなっていたりしたのです。やはり、要求基礎知識レベルが高いんだと思います。
デュメジル・コレクション 1
著者名:ジョルジュ・デュメジル(著)
丸山静(編集)
前田耕作(編集)
出版社:筑摩書房
出版年:2001.05
ISBN :4480086463
