たぶんどこかのブログで褒められていたのを見てカートにつっこんだのですが、カートから出さなくてよかった……。
一読したときに、こんなに説明ナシでなんで面白いんだ、と妙なところに感心し、そのあと三回くらい読み返してしまいました。アホですかわたしは! でも楽しいし幸せだからいいんです。
なんとなく、昔の萩尾望都さんの漫画を彷彿とさせるような、そういう雰囲気があるなぁと思いながらあとがきを読んだら、やはり「昔の少女漫画のエッセンス」をもとに描かれたものらしいです。
つい最近も似たような感想を書いた記憶はあるんですけど敢えてくり返すと、「リアリズムの面倒くささ、息が詰まるような窮屈さ」がないので(しかし、けして「嘘っぽい」という意味ではありません。為念)、純粋に物語を楽しめるというか……。
金がないから奨学金をもぎとるために一位をとって入学した、卒業するのに一位をとる必要はないからどーでもいい、っつーか卒業する気ないから! という超マイペースの男ライダーと、彼にライバル心を燃やしてすかされる優等生、その食えない妹、傀儡となった父の遺産をまさに受け渡されそうな状況の突撃型王子、そしてライダーを慕っている小さな女の子……その他いい感じの学生仲間だの食堂の親父だの教授だのがてんこもり。
旅漫画を同時収録していますが、これもいいですね。
コダマの谷
著者名:入江亜季(著)
出版社:エンターブレイン
出版年:2006.08
ISBN :4757729197

雰囲気ある絵柄での1970〜80年代の少女漫画(きらきらおめめではない)ぽいこゆい味がいいんでしょうか。
これと一緒に出たつづいていないオムニバス連載ものも面白かったです。おすすめです。
すごく、いいですね〜。一緒に出た本も、カートにつっこんであります。次に精算するときに、手に入るでしょう……。
ていうか、このかた「あり胡堂」のかたなんですね。びっくり。お名前が違うので「どっかで見た画風だな」と思いながら、気がつきませんでした……。不覚!
数年前までは、うまいイラスト・サイトを探しだして通うのが趣味だったんで、昨今書店店頭で「わー、あの人やっぱりデビューしたんだ」という出会いが多いです。橋賢亀さんとか。