どんな人物でも権力を手に入れると変わってしまうもの……というのは歴史小説を読む上での基本認識なんですが、ベルトラン・デュ・ゲクラン以上に、エマヌエルが全然変わらなくてすごかったです。
とても哀しい話なんですけど、清々しくもあり。
上巻でちらっと出たきり使い捨てられているのかと思ったクリスティーヌ・ド・ピサンが最後の方できっちり拾い上げられていたり、オリヴィエももうちょっと屈折があるんじゃないの? と思っていたらやっぱり拾い上げられていて、いや〜、遺漏がない!
ベルトラン・デュ・ゲクランという素材もいいのでしょうが、料理の腕も素晴らしいと思います。
双頭の鷲 下巻
著者名:佐藤賢一(著)
出版社:新潮社
出版年:2001.06
ISBN :4101125325

エマヌエルは良いキャラでしたね〜。
『女信長』、わたしも未読ですが、女性が読んでスカッとする話にできあがっていたら、おどろいちゃうんじゃないかな……と感じるくらい、佐藤賢一作品における女性像には信用を置いておりません……。
男性読者であれば、気にせず読めるのかな? まぁ、それも人それぞれでしょうけど……女性でも、まったく気にならない! という人も、たぶんいらっしゃるでしょうし。
本当に名前だけですが、おおっと興奮したのを覚えています。
佐藤さんの作品はいつも本当にはまるのですが、「女信長」だけは駄目でした。
エロ佐藤健在・・・とも言えますが、信長が女である意味が私は前半しか納得できなかったというか、途中から女性蔑視にすら思えて嫌になったかも・・・佐藤さんの作品では、はじめて読むのに1週間以上かかりました。
ど、どのへんでしょうか。わたしも今気がついたら興奮します、絶対!
『女信長』は、エート……とりあえず敬遠ということで!