2006年09月08日

読了メモ:双頭の鷲(上)

 文庫化されてすぐ買ったのに、五年も積んでました……。ううう。

 ギョロ目で猿のように手の長い悪童、まさに子供の心のまま育ってしまった軍事の天才、ベルトラン・デュ・ゲクランを主人公に据えた歴史小説です。
 すんごく面白いんですが、この著者の作品のすべてに感じるように、女性像がわたしの好みに合いません。それさえなければなぁ……。でも、それこそ「好きずき」ってものでしょうね。
 男性キャラは哀しみもおかしみも、強さも脆さも含めて、非常によく、だからこそ「女性が……」とブツブツ文句をつけながらも、文庫化されるといそいそと買ってしまうわけですね。はい。
 積んだのは、たぶんそのせいだと思いますけど、読むとやはり、面白い。とにかく面白い。

 ちなみに、わたくしのタイプはベルトランの脇でやたらと気苦労する修道士のエマヌエルです。なんかでも理想のダーリンというよりは、自分がこの場に居合わせたらこのタイプで、しかしここまでは忍耐強くないな、っていうか……。

 上下巻ともに、かなりの分厚さです。下巻もじっくり読みたいと思います。
双頭の鷲 上巻

著者名:佐藤賢一(著)
出版社:新潮社
出版年:2001.06
ISBN :4101125317

63870 佐藤賢一 感想文一覧
posted by うさぎ屋 at 21:03| Comment(3) | TrackBack(1) | 小説
この記事へのコメント
お久しぶりです。
うわあ、なつかしい。これ、中学のころ読んでガツンとやられたんですよ〜。読書における潔癖症を崩し始めて、ドロドロ、グログロにはまり始めたきっかけだったように思います。最初の黒王子のシーンでメロメロになり(「神なぞ畏れぬ!」だっけか)、下巻の媚薬のシーンで脳みそ溶けました(^^;)。私もエマヌエルですね。ベルトランの強烈な性格も眩しいのですが。
Posted by かがみ at 2006年09月08日 22:17
私は佐藤さんの本の中ではこれが一番好きな作品かなぁ。非常にはまりました。
最近の佐藤さんの作品はどうもますます「女性像が・・・」という感想が強く残っちゃいます。でも買っちゃうのはこの本の時のわくわく感をもう一度出会いたいからなんだろうなぁ。
Posted by かなの at 2006年09月09日 15:45
『双頭の鷲』、支持者多いですね! わたしも文句をつけつつハマてまして、今日中に下巻を読み終えてしまいそうな勢いです。

>かがみさん
 中学生のときにこれですか! すごい衝撃だったんじゃないですか? 若いころの本との出会いは、また格別なものですよね。

>かなのさん
 あ、やはり「女性像が……」と感じられましたか〜。それさえ感じなければ、と思ってしまうので、残念です。
Posted by うさぎ屋 at 2006年09月09日 16:03
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09/08 双頭の鷲(上)
Excerpt: おれは戦の天才だ…中世フランスの英雄デュ・ゲクランと彼を巡る人々の一代記
Weblog: ■うさぎ屋本舗|Yufuko Senowo Web Site
Tracked: 2006-09-12 17:47