表題作は、有間皇子の悲劇をとりあげたもの。
「チゴイネルワイゼン」は、好きなことを商売にしなければならない漫画家という仕事について。
「ほくの中のアリスへ」は、収録作中では一番、いわゆる少女マンガっぽい作品かも? 学生さんとか不治の病の少女とかロマンスとか部活動とか。
「村木くんのネコぶるーす」は、再婚した家族の物語。
「桜の森の満開の下」は、家と学校で完全に人が変わっている猫かぶり生徒会長とその妹、そして長髪美人さんの話。
「鶴姫哀話」は、夕鶴ですね。鶴の恩返し。シュール。
最後に、描き下ろしで「飛鳥昔語りの頃の事」という、あとがきマンガが入ってます。
全体に、時代を感じますが(絵柄とか、コマ割りとか、設定とか)、この作者さんは、どこまでいってもこの人らしいよなぁ……、と。容易には置き換えの効かない、独特の視点とか、感覚とかをもってらっしゃるかたですよね。かわいらしい絵柄なのに、お話は「かわいいだけ」では終わらないというか。
飛鳥昔語り 著者名:清原なつの(著)
出版社:早川書房
出版年:2006.04
ISBN :4150308438
