でも第一部(つまり小松左京氏の『日本沈没』)をたぶん読んでないような……いや、昔のわたしはけっこう手当り次第に読んでいたのですが、父も姉も翻訳小説読みだったので、家になかったような……家にあればたぶん読んでます。あったかなぁ。
て、思い出せない時点で、もし読んでいたとしても読んでいなかったのと同じですよね。とほほ。
小松左京氏の「あとがき」が、実にいいです。
あまりにもあっさりと忘れ去られた「敗戦」への危惧、いやそうした負の要素をいかにも無邪気になかったことにしてしまえる日本民族への不安、――といった感覚が、じんわりと伝わってきます。
戦争に負けているのに、「もし負けていたら」シミュレーションが成り立つほどの復興を遂げた――かなり極端な表現ですが、そういう風にいえるのかもしれないですね、日本という国は。
忘れられた敗戦は、まさに記憶の海の深みに沈みつつあるのかもしれません。
日本沈没 第2部 著者名:小松左京(著)
谷甲州(著)
出版社:小学館
出版年:2006.07
ISBN :4093876002
