アーサー王伝説について、今さら「ネタバレ」を気にする必要もないのかもしれませんが、迂闊な感想を書かない方がいいのかなぁ。とりあえず自重することにして、しかしこれだけは書いておきます。
今まで、こんな爽やか好青年なモードレットを読んだことがないし、こんなにサー・ユウェインが全面に押し出されていたこともなかったと思います。いやー、堪能しましたー。
そのふたりはイメージを覆された感じなんですけど、モーゲン王妃は、もとから抱いていたイメージに近く、よりくっきりと描写してもらえた風で、これまた堪能しました!
ご予算がおありのかたには、自信をもってオススメします。おもしろいですよ!
イラストも(このかた、高橋賢成さんですよね? お名前を変えられたのかな?)実に美しく、あまりキャラクタライズされ過ぎず、といって掴みづらいというほどでもない、絶妙なラインでハマっていると思います。カバーももちろん素敵なのですが、中に入っているモノクロの挿絵もぜひ見ていただきたい!
巻末には、日本でアーサー王学といったらこの人! の、高宮利行氏の解説もあり、アーサー王伝説とそれを扱ったロマンスの発達についての概説まで読めてしまうという、贅沢なオマケつき。
アーサー王宮廷物語 3 著者名:ひかわ玲子
出版社:筑摩書房
出版年:2006.04
ISBN :448080403X
