- 花岡ちゃんの夏休み
- 早春物語
- アップルグリーンのカラーインクで
- 青葉若葉のにおう中
- なだれのイエス
- 胸さわぎの草むら
- グッド・バイバイ
- みやもり坂の頃の事(書き下ろし)
花岡ちゃんのシリーズは、発表順に収録してほしかったと思いました。当時の読者の人がなつかしんで手にとるんなら、開巻と同時に花岡ちゃんでいいんでしょうけど。その作品の中での状況・設定の説明等が、シリーズ展開を踏まえたものなので、はじめて読む読者には「?」って部分がけっこうありました。
つまり、花岡ちゃんは何者なのか(大学生女子です。そのことも、実ははっきりとは書かれていなくて、しばらく悩む)……とか、突如あらわれた「どうせワキ役」の華子さんは何者だ?(シリーズの前の作品に登場済みだった)……とか。
三本目の作品まで来てようやく「ああ、こっちが先に発表された話で、これを踏まえて前の二本があるわけね」と納得するのですが。
まあ、シリーズの一本目はインパクトに欠けると思われたのか、シリーズはシリーズでも花岡ちゃんがメインじゃないから後に回したとかいう事情があるのでしょうけど、わたしには、読みづらい構成でした。
作品自体は、ああ〜、清原なつのさんだな〜、って感じでした。繊細に理屈っぽく、女性の感性で妙にナマ。って説明になってるような、なってないような。
花岡ちゃんの夏休み 著者名:清原なつの
出版社:早川書房
出版年:2006.03
ISBN :4150308403
