数年ぶりの新作とのことですが、いかにも水樹さんらしいなぁ、としみじみ思いながら読みました。
ええ。もう読んじゃいました。もったいない。
怨恨などの強い感情を抱かない、つまり「ぬるい幽霊」だけが見える少年。と、どこでなんの仕事をしているのかよくわからない父親のふたりを軸に、その父親が拾ってきたもの(幽霊、犬、家出人など)が抱える事情をときほぐしていく……という物語。
連作二本というかたちをとっていて、二作目は書き下ろしのようです。
芯は強いけど優しくて、生真面目だけどふざけてもいて。あとがきに書かれている曖昧さ、あるいは中庸をしてグレイと呼ぶならば、水樹ワールドの住人たちは、みんなその資格をもっているんじゃないかなぁ、と思います。
グレイッシュメロディ 著者名:水樹和佳子
出版社:白泉社
出版年:2006.01
ISBN :4592142578
