ちなみに、Lessonは全部で12なので、これで全体の1/6です。
わたしは「百里の道を行く者は九十里をもって半ばとせよ」派なので、えーと、半分だといえるまでの道のりは……まぁ、ほぼLesson11ですか。最後に「重要基本イメージ集」という付録もついてますし。
今回は「the」で、これは「a(n)」との差で説明されています。
イメージは、他にはない、ただひとつのもの――スポットライトが当たっている画像で、対象がくっきりと浮かび上がっている感覚が掴みやすくなっています。
ただひとつの、というと「the sun」「the moon」などの用法を思い浮かべますが(学校で習ったから)、それだけでなく、直前の話題に出てきたもの、すぐそこにあるもの、複数なら複数でまるごとを、それが「特異なもの」として浮かび上がらせ、さし示すための前置詞。と、理解しました。
ふーむ。
それでは実践! と、読みはじめるともうすぐ「the」の嵐。
They stripped and washed behind the house.Then Eliard went to Grim Oakland's farm to help load the grain in his strage barn onto carts, and Morgon walked through the stubbled fields to the shore road that led to Tol. (p.11)
多過ぎるよ! まぁでもだいたいは、今までの話に出てきた、と限定している感じです。「話に出てきた house」、「話に出てきた grain」。stubbled fields は、話に出てきたかなぁ……。shore もちょっとわかりません。
最初に戻るべきか!?
交易の話は延々とつづいていたので(※〈イルスの竪琴〉をご存じないかたのためにご説明しておきますと、物語冒頭、モルゴン、エリアード、トリスタンの領主兄妹たちは、交易について話していて、そこから「わたしはナニナニが欲しいわ〜」というドリー夢に移り、そんな余分な出費はダメと長男が厳しくいったところで、妹が「アラ、じゃあ兄さんのベッドの下にあるあの宝石のついた王冠はなによ?」といって大騒ぎになる……わけです。昨日の記事に書いた「looked on」は、その大騒ぎを領民たちがジロジロ見ていた、というシーン……)、その流れで「港へ行くために通る field」、「shore」ということなのか……。
どっちも「a」じゃおかしいんだろうな、とは思います。「a」は「いくつかある中のひとつ」「いくつあるかわからない中のどれか」と掴むみたいなので。やっぱり、交易の話からつづいて、その流れの上で限定していると読むのが自然な気がするかな。
次のパラグラフにも、たくさん出ています。
The three trade-ships, their sails furled, had just docked. A ramp boomed down from one of them as Morgon stepped onto the wharf; he watched a horse being led down by a sailor, a beautiful, long-legged mare bred in An, jet black, with a bridle that flashed minute flecks of jewels in the sun. Then traders hailed him from the prow of a ship, and he went to meet them as they disembarked. (p.11)
対比するために「a」にも注目します。
なるほど、さんざん話題にのぼっていた交易船は「the」、そこから出てきたすばらしい馬、それを引く水夫など「今までの流れで特定されているわけではない存在」は「a」と区別がつきます。馬は、再登場するときはたぶん「the horse」と表記されることになるのでしょう。
どれどれ。
Morgon nodded, his eyes straying again to the black horse tethered to the dock rail. A sailor lugged a saddle down from the ship, balanced it on the rail next to the horse.
(p.12)
モルゴンの視線ビームが、いかに馬に注目し、水夫を適当に見ているかが、よくわかります!
