ラッキーのファンタジーのいいところは、キャラクターたちがとても人間くさいところだと思うんです。おなかすいた、寒い、痛い、といった不平不満(笑)も多いし、すぐれた人物に出会えば嫉妬するし。でも、それでもつねに最善を尽くそうと頑張るし、自分を突き放して分析し、恥じ入りもすれば、間違いを認めもする。
完璧じゃないなりに、自分自身を受け入れているから、となるでしょうか。
前作のストーリーをかなり忘れていたのですが、冒頭に親切かつ丁寧な梗概が置かれていたので、かなり思いだせました。安心設計。用語集もあったら、もっとよかったかなあ、と思います。全部揃えてから一気に読む人には、必要ないのでしょうけど。
今回の新キャラ〈炎の歌〉はすごいですよ、みなさん。オレ様系キャラの魅力満載で、もう、どうしようかと。ちなみに下巻の表紙が彼です。オレ様愛好家(……そんなカテゴリあるのか。いや、きっとある!)のかたは、ぜひお読みください。
失われし一族 上 著者名:マーセデス・ラッキー
山口緑
出版社:東京創元社
出版年:2006.02
ISBN :4488577083失われし一族 下 著者名:マーセデス・ラッキー
山口緑
出版社:東京創元社
出版年:2006.02
ISBN :4488577091
