2006年01月02日

読了メモ:都市誕生の考古学

 図書館で借りました。
 題名からはわかりづらいですが、都市の誕生についての概説ではなく、ウルク期とそれ以前の古代メソポタミアを例にとって、都市とはなにか、この地域に都市が誕生したのはいつか、なぜか……といった考察をしていく専門書です。
都市誕生の考古学
著者名:小泉龍人
出版社:同成社
出版年:2001.11
ISBN :4886212328

 入門者向けではありませんので、理解できたとはいえませんが、いろいろおもしろかったです。

 墓が画一的で副葬品にも差がなければ、階級格差が生まれていないということだというのは、いわれてみれば当たり前なんですが……いわれないと気がつきません。墓でどれだけのことがわかるか、というのを、すごく学びました。
 あとは、都市を囲む壁があったとしても、それがかならずしも軍事目的の防壁とはいえないとか。厚みや(容易に突き崩せるようでは意味がない)、見張り台の有無(壁の内側に住んでいる人に外が見えなければ奇襲されてしまう)、武器庫の有無など、ほかにチェックポイントがあるわけですよ。これも「なるほどー!」と思いました。
 学んだ学んだー。

 学んでも、使いどころがないような気もするんですが。まあ、よいではないですか。
 なにが、どんな役に立つか、わかりませんからね。そして、実生活の役に立つばかりが善きものというわけでもないのです。たぶん。
posted by うさぎ屋 at 03:23| Comment(0) | TrackBack(1) | 歴史
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※半角英数字のみのコメントは書き込みができないようになっています。

この記事へのTrackBack URL

※半角英数字のみのトラックバックは受信されないようになっています。

01/02 都市誕生の考古学
Excerpt: 古代メソポタミア、ウルク期における集落〜都市化への道のりを考古学的に検証する
Weblog: ■うさぎ屋本舗|Yufuko Senowo Web Site
Tracked: 2006-01-06 03:33