そういうわけで、読了未満メモです。
筑摩世界文学大系 1 古代オリエント集 著者名:杉勇
出版社:筑摩書房
出版年:2005.12
ISBN :4480206019
今、シュメール→アッカド→ウガリットを読みはじめたところですが、ここまで時代が新しくなると(といってもまだ紀元前なんですけど……)、ずいぶん『聖書』のイメージに近いものがいろいろとあるなぁ。と思います。
ただ、訳者のかたの解説に、ウガリット文字、文献の翻訳自体がいまひとつ確立されていない部分があり、各説入り乱れている状態なので……というような記載があるので、『聖書』を彷彿とさせるイメージは、諸説を唱えている学者さんたちの中にあるものなのかも、とも思わなくもなかったりします。
もっとも、シュメール語を語ったシュメール人は、いわゆる「※※語族」のどこに入れたものやらというくらい、独立した言語(=孤立した文化)の持ち主だったわけで、その後継たるアッカドも当然、現代の我々から見たら異質な文化を保持していたでしょうけど、ウガリットまでくるとセム系民族だということがはっきりしているので、言葉のはしばしに、今に残る響きの断片が読み取れるような気がします。
昨夜、「バアールとアナト」を読み終えましたが、ここに登場するアナト女神は、すごいです。
彼女は神モートを捕え
剣で切り裂き
ふるいでふるい分け
火で焼き
ひきうすでひき
野原にかれを ふり撒いた
鳥どもがその肉を食い
獣がそのかけられ 食いつくさぬように
肉が肉を呼ぶように
そこまでしなくていいから。ていうか、兄であり、一応「いちばん強い神様」っぽかったバアールが負けちゃった相手を、一行でつかまえて次の行で殺し、七行使ってギッタギタに。……死の神モートの立場なし。そしてモートに負けたバアールは、さらに立場なし。アナト最強説を唱えたい気分です。
この本、手に入らないなーと思っていたんですけど、いま、ほんつなのデータを見てびっくりです。2005年12月? 復刊したんだ!? オンデマンドかなぁ? でも、詳細ページには出版年は書かれていませんね。うーん。
あとで調べてみなければ。
ちなみに『古代メソポタミアの神々』は、あんまりいい本だったので、買ってしまいました……。どこに置こう。
